38:名無しNIPPER
2017/07/15(土) 00:16:04.24 ID:xH2GUK/90
…また声が近付いてくる、けど今度はあの声じゃない…私が憧れる声…
「…プリ……ス!」
段々、はっきりと………
ガヴ「タプリス!」
タプリス「せっ先輩……?」
気づけば、私は天真先輩の腕の中で泣きそうな顔を見てしまった。
ガヴ「……良かった…戻って来れたんだな!」
ヴィーネ「大丈夫!?」
タプリス「えぇ、すみません…色々と迷惑を掛けて…」
ガヴ「いや、お前の気持ちを理解してるつもりになっていた私の責任だ……」
タプリス「先輩……」
ガヴ「どうした?」
タプリス「私、先輩の隣に居ても良いですか?」
ガヴ「…………あぁ勿論…」
タプリス「先輩の喜ぶ姿を見て一緒に嬉しくなっても良いですか?先輩の悲しむ姿を見て一緒に泣いても良いですか?」
瞳には今にも溢れそうな程の涙で溜まっていく、決して悲しくて流れる物ではない……嬉しさから溢れる為……
タプリス「私が先輩の傍に!近くに!見ていても!」
ガヴ「」ギュッ
タプリス「!」
先輩の声は………先輩の温もりは…
ガヴ「あぁ、好きにしろ……私の責任だ……何だって受け入れてやるさ…」
タプリス「…………私の手を……伸ばしたら…求めたら…私の手も…握って…くれますか?」ポロポロ
最早、溜めて要られず行き場の無いそれは頬を伝い…溢れ零れていく
ガヴ「そんなのお安いご要だ」
あの人は汚れてないと言った……その手を優しく包み込まれていく…
ヴィーネ「じゃぁ、私も!」
ハニエル「ハニエルもー!」
ガヴ「どうする、タプリス…手が足りなくなったな……」
タプリス「…本当ですね………」
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