37:名無しNIPPER[sage]
2017/07/15(土) 00:15:31.60 ID:xH2GUK/90
「貴女が望んで此処に来たのならば迎え入れましょう。しかし逃げる為の場所として選んだのならば…困ります。」
……私はただ我が儘だった…勝手に逃げて周りを振り回して挙げ句はそれをたった今自覚した……
堕天してしまった、私の羽を広げながら自傷気味に笑って見せる
「綺麗な羽……良いですね」
突然の言葉に私は首を傾げるしか出来なかった…これ程までに黒く染まったそれを綺麗だと……?
「ふふっ、貴女は堕ちて何か居ませんよ…だって…」
何も見えない世界に1つ天使の羽でも無く、悪魔の翼でも無い…異形なそれが視界に入り込んだ…
「これは、貴女の気持ち……でもこれはまだ飛ぶ為の羽なんです。堕ちる為のでは無く………」
ふと体が軽くなった。落ちていくだけの感覚から風に乗って空を舞う羽の様に…
気が付けば、声が遠くなっていた…私に優しい言葉をくれた声が……
「此方にはもう……来ては駄目ですよ?……ちゃん」
微かに耳に入った言葉…ふと思い出す…
タプリス「……っ白羽…先……」
46Res/32.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20