劉備「ジャンヌ・ダルク助けるぞwww」サトシ「分かったぜ!」
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◆vfNQkIbfW2
[saga]
2017/07/08(土) 01:15:57.11 ID:v0bh5ioP0
アブルハイルのユルトから出ると、天幕に耳を押し付けている鎧姿の大男がいた。
魚鱗の模様が施された鎧はフランスではおろか、サマルカンドの兵士も着用していない。
ジャンヌは眉根を寄せて、訝しむように声をかけた。
ジャンヌ「こそこそ他人の話を聞くのはやめてください。あんた誰ですか」
趙雲「おっと、これは失礼。私は劉備玄徳が配下、常山の趙子龍と申す者。命を受けジャンヌ殿、貴殿を迎えに参上致しました」
ジャンヌ「私の味方と見ていいのね?」
趙雲「いかにも。ここに貴殿の敵は一切ござらん。いるとすれば間諜でしょうが、それらも私を筆頭とする豪傑達が目を光らせておるため、目立った動きはできぬはずです」
ジャンヌ「ありがとう。主の声が聞こえなくなったから、遂に私の命運も尽きたかと覚悟していたけど、人生って分からないものね」
趙雲「ジャンヌ殿。そう簡単に、死を匂わせる発言はしてはなりませんぞ。英雄は常に陣頭に立ち、兵を扇動する太陽の如き存在。太陽が輝きを失ってしまうと、兵は惑い恐れます」
ジャンヌ「じゃあ、どうしたら……」
趙雲「武人として生を受けた。ならば、良き死に場所を得るまで力尽きてはなりませぬ。それが両親、祖国、ひいては貴殿の信奉する主への最大の恩返しと言えるのではありますまいか」
ジャンヌ「主への、恩返し……」
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