28: ◆eF65jN7ybk[saga]
2017/07/02(日) 17:33:24.54 ID:fE64C4yw0
* * *
搭乗口の近くまでエミリーを送る。このゲートをくぐれば、多分エミリーが日本に来ない限り会うことはないだろう。
「エミリー……」
「仕掛け人さま。私、さよならは言いません」
それじゃあ、と言いかけていた言葉を遮られる。何を言おうとしていたかなんてお見通しだったのだろうか。
「言いましたよね。この空は繋がってるんです。だから、淋しくありませんよ。それに、いつか会えるかもしれませんよね。劇場の皆さんのこと、ずっと応援しています!」
「……みんなに伝えておくよ。海の向こうから応援してくれる人がいるなんて765プロは無敵だな」
「はい!」
「元気でな」
「仕掛け人さまも、お元気で!」
くるっと振り返ってゲートをくぐるエミリーを見届ける。一度振り返って深くお辞儀をして、歩き出した。手を振って見送る。
何となくポケットに手を突っ込むと知らない感触があった。取り出したそれは小さな手紙。
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