11: ◆eF65jN7ybk[saga]
2017/07/02(日) 17:04:22.20 ID:fE64C4yw0
* * *
クソッ……! 打ち合わせ長引かせやがって、あのディレクター。
時間はギリギリ。せめてエミリーの最後の歌だけでも……。頼む、間に合ってくれ。
息を切らしながら客席の一番右奥の扉から入った。邪魔にならないように壁に沿って立った。席は満員。紫のペンライトが目立つ。スポットライトに照らされたステージには亜美と真美と、星梨花が立っていた。MC中のようだ。
「真美! おセンチメガミン、チョー楽しかったね!」
「亜美! それを言うならセンチメンタルビーナスっしょ〜?」
「まあまあ、そういうことは置いといて。それよりもせりかっちから言いたいことがあるんだよね!」
「はい! 先ほども私たちと一緒に歌ってくれたエミリーちゃんですが、皆さんもご存じのとおりエミリーちゃんは今回の舞台が最後の出演になります。淋しかったり悲しかったりする気持ちはたくさんありますが、エミリーちゃんはいつも私たちに笑顔をくれました。だから私たちも笑顔で見送りたいと思います。それでは、エミリー スチュアートで『微笑み日和』です!」
36Res/25.32 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20