【モバマスSS】匠の技をお見せします!【藤原肇】
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:35:51.05 ID:0j7cZ+Gd0
肇「ここは…どこなのでしょう?」
ある朝目を覚ますと、そこはファンタジーな世界でした。
昨日まで一緒にアイドルをしていたはずの仲間たちは剣や杖を手に取り、冒険へと出かけて行くようです。
肇「…ああ、夢ですね、きっと」
せっかくなので私も魔法が使えないでしょうか。
木の棒を手に取り蘭子ちゃんをイメージして呪文を唱えてみましたが、呪文はむなしくこだましました。
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:36:33.65 ID:0j7cZ+Gd0
では次は武器を試してみようとも思いましたが、剣や槍を買うには手持ちのお金では足りません。
とぼとぼと歩いていると、街の一角に見慣れた家が見えました。
中世ヨーロッパのような街並みの中に突如現れた純和風の家、それは私の実家でした。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:37:10.73 ID:0j7cZ+Gd0
肇「やはり土と向き合うのはいいですね…心が洗われます」
我ながら良い出来と言える器を4つほど作り上げたところで、一人で窯の火入れをするのは難しいことに気付きました。
肇「うーん…そうだ、魔法で炎を出せる方を探してみましょう」
4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:37:49.20 ID:0j7cZ+Gd0
喋れるようなので話を聞いてみましたが、この子たちもどうして自我が芽生えたのかは分からないそうです。
試しに別の器を作ってみましたが、動き出す気配はありませんでした。
「ソリャー」「エイヤー」「セヤー」「フルスイングー」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:38:33.48 ID:0j7cZ+Gd0
毎日のようにチャンバラごっこをしていたためか、4人のレベルはぐんぐん上がっていきました。
最初は剣も槍も振り回していただけでしたが、今では私の目では追い切れないほどの武器捌きです。
私は陶芸をしてばかりでしたから、きっとレベルは1のままなのでしょう。
6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:39:15.65 ID:0j7cZ+Gd0
辺りを散策していると、ラスボスらしき雰囲気を醸し出す蘭子ちゃんと遭遇してしまいました。
蘭子「ククク、よくぞここまで参った勇者よ…かかってくるがいい!」
肇「先手必勝です!」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:40:06.95 ID:0j7cZ+Gd0
思わずぎゅっと目を閉じてしまいましたが、予想していた衝撃はやってきませんでした。
【蘭子のこうげき! 器たちが身を挺して肇をかばった! 肇に0のダメージ!】
私の代わりに蘭子ちゃんの攻撃を受けた4人はバラバラに砕けてしまいました。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:40:39.52 ID:0j7cZ+Gd0
【いっぱし勇者のトロフィーを獲得しました】
【もやし勇者のトロフィーを獲得しました】
【知る人ぞ知る勇者のトロフィーを獲得しました】
9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:41:26.39 ID:0j7cZ+Gd0
目を覚ますと、そこは見慣れた寮の自室でした。
肇「…なんだか変な夢を見た気がする…」
布団の中で夢の内容を思い出そうとしていると、目覚まし時計が鳴り響きました。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/07/01(土) 23:42:06.14 ID:0j7cZ+Gd0
以上になります。読んで頂きありがとうございました。
祝☆肇さんダイスDEシンデレラ出演!
11:名無しNIPPER[sage]
2019/12/17(火) 00:50:50.35 ID:24CfZvrw0
フォンッ!ギュババババババ!!.|_″ー┐″-┼- -十. -十 | |
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