マルコ「僕の道しるべ」
1- 20
7:名無しNIPPER[saga]
2017/07/01(土) 13:54:55.43 ID:hQxqBFn90

ガチャッ


エレン  「よお!ただいま」ニコニコ

マルシア 「お帰りなさい、エレ……んっ」

チュッ

マルシア 「誰もいなくて、気がつかなくてごめんなさい」

エレン  「日本に出張した功をねぎらうってことで、早く上がれたんだよ。
      あー、腹がペコペコだ」

マルシア 「待っててね。糸の始末をしたらすぐに行くから」

エレン  「焦んなって。ゆうべの残りのコールドビーフでも探してつまむからよ。
      ……日本に行ってる間の分、取り返さねえとな」ニヤァ

マルシア 「……恥を知って」///

エレン  「んだよ、二千年経っても優等生だなお前」ハハハ


パタン…


マルシア 「……」


編みかけのレースを撫でて、考える。

マルシア (私が、エレンを愛おしいと思ったのは)

マルシア (彼が、エレンに似ているから――?それともエレンに似た彼のことを、懐かしく思うの?)
      

その答えは、ただ一つの『道しるべ』を見つけたら、たぐり寄せることができるの。
荒野の羽の中に埋もれた、私のランタンのありかを、見つけたら。


ガチャッ


マルシア 「お待たせ。シチューはもう出来てるの。…今日はちょっと、自信がないけど」カチャカチャ

エレン  「お前が作ったモンなら、なんでも旨いと思うぜ」


あの日、遠い世界へ向けて放った指笛の音が、あなたの元へ届くころ。
魂の記憶の中に途切れたあなたの名前も、思い出せるかもしれない――。



【終】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
9Res/9.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice