【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/07/01(土) 02:43:32.03 ID:0ligPOBV0
「そりゃお前、リードを外したら逃げ出す……って言うか走りだすだろう。犬だし」
「あぅ、それはそうだけど……。待ってって言っても待たなくて」
「……いぬ美はお利口さんだからな。ホントに待てって言っただけか? 追いかけたりしなかったか?」
すると響は「うっ」と言葉を詰まらせると、
歌織さんにバッタを見せている環をチラリと一瞥し。
「……環と二人で、捕まえようと追いかけたぞ」
「じゃ、原因はそれだな。遊んでもらえると勘違いしたんだろ」
それから俺は、泣きそうなまま顔をしかめる響の頭に手を置くと。
「おしとやかさをさ……持とうぜ、響」
「むかっ……。なんか引っかかる言い方だね」
不機嫌に唸る彼女を「怒るな怒るな」となだめながら、
俺はシートが風で飛ばないよう荷物や水筒を四隅に置いて行く。
「これが終わったら、俺も一緒に探してやるよ。ココは広いから、一人で探しちゃ骨が折れるぞ」
「うん……分かった」
落ち着きとおしとやかさはともかくとして、響の素直さは彼女の美徳だ。
シートを敷き終わった俺は、「それじゃあ、ちょっといぬ美を探しに行ってきます」と
歌織さんたちに一声かけて、響と一緒にいぬ美探しに向かったんだ。
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