【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」
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◆Xz5sQ/W/66
[saga]
2017/07/01(土) 12:04:26.41 ID:0ligPOBV0
謝りながら去って行く家族連れを見送って……「参りましたね」と、俺は歌織さんに声かけた。
「……参ったとは?」
すると彼女は少しだけ眉をつり上げると。
「プロデューサーさんは、私に母親役は務まらないと?」
「な、なに言ってるんですか。俺はただ、そういう風に見られてしまって申し訳ないと」
「どうしてです?」
「どうしてって……。その、俺なんかじゃ、貴女にとても釣り合わない」
「私では不足だと言うことですか? ……そうですよね、プロデューサーさんはとても立派な方ですし――」
「逆ですよ、逆! 俺が貴女に相応しくない! ……紬みたいな曲解しないでくださいよ〜|」
なぜだか不機嫌になってしまった彼女のことをなだめるのに、
それからどれだけの時間をかけたことか。
待ちぼうけを喰らった環たちの欠伸が二十回を超える頃になって、ようやく彼女は折れてくれた。
正し、俺に一つの条件つきで。
「では、一つだけ条件を」
「は、はい。俺にできることならなんなりと……」
さてさてどんな無茶難題が飛び出すのか?
ドキドキしている鼓動を「静まれ!」と心の中で叱りつけ、俺は彼女の要求を待った。
b環が二十二回目の欠伸をかみ殺す。
響がいぬ美のリードを持った手を頭の後ろで組んで待つ。
……公園の木を風がさわさわと鳴らす中、歌織さんが悪戯っぽく微笑んだ。
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