【ミリマス】環「かおりとたまきとおやぶんと!」響「ちょっと、自分は!?」
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15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/07/01(土) 11:35:58.66 ID:0ligPOBV0

 疲れた体を引きずりながら長い行程をうなだれて歩く俺を、響が後ろから追い抜いて言う。

「なんかさ、聞こえない?」

「待て、今からプロデューサーイヤーで確かめる」

 言って、立ち止まった俺の耳にも確かに聞こえるあの声は。

「歌織さん!?」

「ちょっ、プロデューサー走るの早い!!」

 響と一緒にバタバタバタと走る園内の道。

 環たちが居るハズのアスレチックゾーンが近づくにつれて、歌声はハッキリ大きくなっていく。

「あれ!」

「おお!」

 前を行く響が振り返りながら指をさした。

 そこには環も交えて大勢の子供たちと歌を歌う歌織さんの姿。
 青空の下、響き渡る合唱。

 その澄んだ声と無邪気な声のハーモニーは、公園に集った人々の気持ちを、心の底から晴れやかにさせて。


「て……天使だ、天使がいる! 目の前に……!」

「それを言うなら天使たち、だぞ」

「子供は嫌いだ、ずうずうしいから」

「めっ!」

「んっ!? あのガキャ、歌織さんに馴れ馴れしく触りおって! ……許さーん!」

「うがー! ちょっとは落ち着いて! ほんっとうにダメデューサーなんだから!」

 そう、晴れやかにさせるのだ。この俺の憤りと嫉妬に満ちた心でさえも。

 数分後、俺はレジャーシートの上で目を覚ました。

 頭が痛い、触ると知らないうちにタンコブが出来ているが……
 変だな? いつ、どこでぶつけたのか思い出せない。


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