【モバマス】n年後の関係
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13: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/07/01(土) 00:09:43.78 ID:47jOOTyu0

「…失礼しま〜す」

会議室は皆が寝ているので、ちひろさんは仮眠室で寝ている。俺はちひろさんを起こさないようにそっとドアを開けた。

「…すぅ…すぅ…」

侵入は成功、後は枕元にこの重いプレゼントを置き、起こさないようにまたこの部屋から出るだけだ。

「ぅう…ん…」

しかし、そうはいかなかった。俺は普段見ることの出来ないちひろさんの寝顔に興奮してしまった。俺の中の男が蠢き出す。

(いかんいかんいかん!)

必死になって、今脳内で湧いた欲情をかき消す。去年、こんなシチュエーションで逮捕されて、今なお帰ってきてない人がいることを思い出せ。

「………いや、違うんじゃないか?」

だが俺は考えを改めた。あの人が捕まったのは、対象人物の年齢が低いからだ。ちひろさんは成人済み、どこからどう見ようと、誰がなんと言おうと合法だ、俺が逮捕される義理はない。

そう思うと気が楽になり、俺は手に持ったプレゼントを床に置いて服を全部脱いだ。全裸でも、暖房がよく効いてるこの仮眠室は少しも寒くない。俺はありのままの姿でちひろさんの上にポジショニングした。

いわゆる床ドン、ラブコメの定番。

「それじゃ…」

俺は寝息を遮らないように慎重に掛け布団をちひろさんの体から剥がす。いつもの見慣れた蛍光色ではない、地味な青色のジャージを寝間着代わりにしていたちひろさんの姿がそこにあった。それを見た俺はこの上なく興奮した。出来れば脱がしたくない。

でも脱がさないと俺の「Pくん!夜はこれからよ!まだ飲めるわ…え?」

全裸で四つん這いになっている俺の背後から、ビール瓶片手に酒の回った早苗さんが勢いよくドアを開けてこの仮眠室に来た。後ろから俺のアレをガッツリ見てしまった早苗さんは、酒気に帯びて赤かった顔を、一瞬で真っ青にする。

「うぅ…あれ…?早苗さんにイブPさ…ええぇ!!!?」

ちひろさんが、早苗さんの出した音で目を覚ました。ベッド上の俺の存在に気づいたようだ。這うようにベッドから抜け出し、泣きながら早苗さんにすがりつく。

「さ、早苗さ、これ、なに、何が!!」

「だ、大丈夫、大丈夫よ」

早苗さんはちひろさんを慰めながら、冷静に110へコールする。

「…とりあえず、そこ開いてると寒いし服着ていいですか?」

これがこのクリスマスに、俺が最後に発した言葉だった。あとは、早苗さんにあごを脳が揺れるほど強く殴られたところまでは覚えている。

〜イブPの失敗編、終わり〜




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