睦月「吹雪ちゃんは夕立ちゃんの事が好きなんだね」
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/30(金) 18:15:44.96 ID:2xBkgRZF0
吹雪「私も睦月ちゃんが好きだよ?」
遥か彼方。私の手の届かない場所にあった声が…今度は私に向かって飛んでくる。吹雪ちゃんの声が私の耳に届く。
その言葉で、私は何を思ったのだろう。自分の気持ちなのに何が何だか分からない。頭が混乱する。
吹雪「仲間を信じる睦月ちゃんの姿が、私にはない強さを持っている睦月ちゃんが私は好き。…でもね。私の…この気持ちが睦月ちゃんと同じかどうかは…分からない。」
もう十分。ありがとう吹雪ちゃん。私やっぱりあなたを好きになれてよかった。あなたの為にすこしでも強くなろうとしていた行為が今、すべて報われたよ?
吹雪「だからね?もうちょっと、私と一緒に…私の傍にいて?私も睦月ちゃんの傍にいるから。睦月ちゃんに対する私の気持ちに答えが出るまで…」
あぁ、やっぱり吹雪ちゃんは強い。私にはない強さを持っていて、それは私を支えてくれる。
だけど、これからは…私も吹雪ちゃんを支えられる強さを手に入れる。それがどんな強さかはまだ分からない。それでも、吹雪ちゃん…。いや、みんなを支えられるように強くなりたい。私だけの強さを手に入れたい。
また、吹雪ちゃんに前を向かせてもらったね…?だから、吹雪ちゃん。今度は勢いで言うんじゃないよ?しっかりと今。自分の気持ちを言葉にするね?
睦月「吹雪ちゃん、ありがとう。」
でも、あの言葉は言わないでおこうかな。だって次は吹雪ちゃんに言ってほしいもの。
睦月「これからも、よろしくねっ!」
吹雪ちゃんは最高の笑顔でその言葉を受け取ってくれた。
私も、吹雪ちゃんと同じ顔で笑っている。
ドッグの中には満月になり切れていない月の光が窓から差し込んでいた。
ー艦ー
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