睦月「吹雪ちゃんは夕立ちゃんの事が好きなんだね」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/30(金) 17:34:59.57 ID:2xBkgRZF0
ほら、また。夕立ちゃんと話す吹雪ちゃんの声や仕草はどこかぎこちなくて。その少しのぎこちなさが私の心を曇らせる。吹雪ちゃんにとって夕立ちゃんは特別な存在なんだろうな、って。
私とは違うんだろうなって。
♦ ♦ ♦ ♦ ♦
私が吹雪ちゃんに本格的に好意を寄せ始めたのは、皮肉にも如月ちゃんを失ってから。
如月ちゃんは沈んでいない。
私はその現実を受け入れられなくって。自分で自分の中の時計を壊して、動かない針にしがみついた。
もちろん今だって、如月ちゃんの帰りを待っている。
それでも、私は失ったときみたいに自分で自分の中の時間を止めようとはしない。前に進まなきゃ。そう思わせてくれた吹雪ちゃんのために。
睦月「ふ、吹雪ちゃん、疲れたでしょ?夜ご飯食べに行こうよ!」
あぁ、やっぱりそうだ。吹雪ちゃんが夕立ちゃんに声をかける時と同じだ。私が吹雪ちゃんに掛ける声はどこか緊張していて、それでいて弾んでいて。
だから、吹雪ちゃんの気持ちに気づいてしまった。私が吹雪ちゃんに寄せている感情と同じものを、吹雪ちゃんは夕立ちゃんに寄せているという事に。
吹雪「うん、私もうお腹ぺこぺこだよ!ほら、夕立ちゃんもいこ」ギュッ
夕立「うん、吹雪ちゃんがんばったぽいもんね」ニコ
吹雪「え、えへへ」
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