52:名無しNIPPER[saga]
2017/06/28(水) 02:30:56.36 ID:D97B4SZr0
ある日、所用で一人の女性と同居したことがある。
相手は「エリス」という女性だった。
生真面目な性格で、私がやっていたことに口を出してきた。
最初はウザく思っていたが、食材の好みや趣味、夢について聞いてきたことから、仲良くなりたかっただけなのだと知った。
決定打となったのは、直接聞くことだったのだが、エリスがひどく赤面していたのが脳裏に焼き付いている。
その時のことを掘り返したら、食事は抜きにされるのだが。
夢のことを話したら「そんな危険なことはやめなさい」とばかり言われていた。
だが、矯正させるのは不可能だと思ったのか、帰宅する日に「船出の日を教えなさい」とだけ言われた。
少し前にその言葉の真意を訊いたところ「危なっかしい貴女を一人にできない」と返された。
嬉しいのだが失礼なことだと思う。
地道に船員集めを進めながら迎えた15歳の誕生日。
父に渡された手紙の支持に従い港に到着すると、そこには大きな戦列艦が浮かんでいた。
「これは私からの餞別だ。元気で過ごすように」
甲板に置かれていた手紙を読んだ時、私は泣いてしまった。
この時ほど、父に感謝した時は無かっただろう。
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