51:名無しNIPPER[saga]
2017/06/28(水) 02:10:27.16 ID:D97B4SZr0
条件は主に二つで、一つ目は、成人を迎えることだった。
我が故郷では、齢15を迎えたら、成人として認められる。
それまでは、決して危険な目には遭わせられない、と釘を刺された。
たった数年の辛抱だとその時は思ったが、よく数年も耐えられたものだと今では思う。
もう一つの条件は、誰にも負けないくらいに強くなることだった。
私の一族は、過去に伝説と謳われた射手の血を引き継ぐ一族らしい。
その射手は、野生に生き、野生と共に生きてきた、野獣そのものとも言える豪傑だったそうだ。
どうやら、私にもその血は受け継がれているようで、手に取った銃も、ものの数分で使い方をマスターした。
いちおう、近接戦闘にも対応できるように、とカトラスの扱いも学んだ。
そして、父から祖先の話を聞いた時に、納得したことがあった。
昔、父と遊びに出かけた時、森で迷子になったことがあったのだ。
しかし、気が付くと一人で街の中に辿り着いていた。
父は、それを『体内磁石」と呼んでいる。
野生の動物だけが持つ能力らしいのだが、祖先も野生の動物みたいなものだったから引き継いだのだろう、と言っていたのを憶えている。
この時、「私の一族ヤベェ」と心から思った。
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