62:名無しNIPPER[saga]
2017/07/02(日) 22:11:33.25 ID:6I4O0NUkO
「本当に、それで、いいの」
胸が高鳴っている。
不安と抵抗と興奮と。
二人を交互に見た。
「楽しいだけ嬉しいだけが繋がりじゃないし、輝いてるんじゃないよね」
と、梨子ちゃん。
「今、この瞬間の千歌ちゃんも、私には輝いて見える」
と、曜ちゃん。
私が輝いてる?
そうかな。
ただ、輝きたいって、いつも思っていた。
輝き方なんて、知らなかった。
今も、輝いてるなんて思ってない。
けど、少し分かったんだ。
輝いていなくても、輝いているか分からなくても、いい。
それでいいって、言ってくれる人がいる。
全部、真っ直ぐ受け止めてくれる人がいる。
だから、それで、いいんだ。
上手く泣けなくて、
言葉にもできなくて、
鼻水をすすった。
「……一緒に、いたい」
二人は、まだ、スタートで待っていた。
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