58:名無しNIPPER[saga]
2017/07/02(日) 20:50:13.48 ID:6I4O0NUkO
だから、私は、曜ちゃんが嫌い。
「私ね、千歌ちゃんのことが好きなんだ」
耳を疑った。
「聞こえた?」
曜ちゃんが言った。
私は、首を振ってしまった。
曜ちゃんが繰り返す。
「千歌ちゃんと友達のままでいれたらいいって思った、でも、それじゃあ、私たちいつまでも変わらないんだ」
「なんで、そんな」
どうしてかな。
私はもう、曜ちゃんに好きになってもらえるような所、残ってなんていないのに。
「千歌ちゃんと戦わないといけないって思ったから。みんなで楽しくは難しいって分かった。しんどいこととか辛いこととか、そういうのと向き合わないといけない歳になっちゃったなって感じかな……梨子ちゃんの事は好きだよ。でも、自分に嘘をついて、梨子ちゃんと付き合う事もできなかった」
「曜ちゃん、わかんないよ。どうしたいの?」
「私は梨子ちゃんも千歌ちゃんも好きなんだよ。同じ意味で」
同じ意味。
そこで、はたと気が付いた。
「え、ええっ!?」
小さく、叫んでしまった。
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