52:名無しNIPPER[saga]
2017/07/01(土) 00:43:32.00 ID:Uqqc80q4O
「千歌ちゃん……一緒にいるよ」
耳元で鼻水をすする音。
「うん、わかってる。わかってるから」
ほら、梨子ちゃんに悪いよ。
「ごめんなさい。千歌ちゃん」
梨子ちゃんが、今度は前から私を抱きしめた。
サンドウィッチみたい、と思った。
「……二人とも、苦しいよ」
「ね、千歌ちゃん。想いは伝えないと、意味がないと思うよ」
梨子ちゃんは言った。
「私たち、千歌ちゃんにやりたいことを応援してもらったから、今度は千歌ちゃんの番だよ」
「何言ってるの」
おかしなことを言ってる。
変だよ。
私たちの関係は、もう決まったじゃんか。
梨子ちゃんと曜ちゃんは、進んでいったじゃんか。
「曜ちゃんがね、私の事好きって言ってくれたの」
「うん……」
そうでしょ。
知ってるよ。
「でもね、曜ちゃんは、たくさん悩んで悩んで、一度はけじめをつけようとしたけれど、どうしても切り離せない事があったのよ」
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