35:名無しNIPPER[saga]
2017/06/30(金) 00:00:52.44 ID:I+UuBcBoO
曜ちゃんママは、私達の気持ちを察して、わざと日記の話をしてくれたのかも。
高校に入ってから、スクールアイドルのこと以外で、曜ちゃんと絡むことが少なくなっていたし。
曜ちゃんママは、私に対してもいつも優しくて、これくらい離れた所からなら、私はもっと曜ちゃんの事を見ることができていたのかな。
私がずっとコンプレックスを抱いていた曜ちゃんと、梨子ちゃんの好きになった曜ちゃんは同一人物で。
なら、私だって曜ちゃんのことを好きになっていてもおかしくないんだけど。
私が気付いていない何かを、梨子ちゃんは気づいてて。
きっと、それに惹かれたんだよね。
それは――、自分でもびっくりするけど、悔しい。
しかも、それをさ、梨子ちゃんに対して思ってるんだから。
好きになったからって、何もかもを譲れるわけじゃないんだなって、分かった。
それって、普通のことだとは思う。
そういう普通が、本当は千歌と曜ちゃんの間に数えきれないほどあった。
でも、それを直視しなかった。
普通が嫌だ。
そうやって、一番大切な事から逃げちゃっていたんだ。
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