まゆ「恋の病は、不治の病」
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18: ◆tADl8swv.6[sage saga]
2017/06/28(水) 16:21:32.49 ID:jrlvIJl/0
右腕をまゆの背中へと回す。
小さなその身体を片腕で抱き締める。
それに呼応して、まゆも両手でしがみついてくる。
最早、お互いが互い無しでは生きていられないほどに依存しきっていることを表すかのように。

両者の身体には今、相手の血が駆け巡っていた。
科学的見地なんてどうでもいい。二人は確かに、そう感じているのだから。

「毎週や……毎月は無理かもしれない。それでも、もっともっと二人で、二人だけにしかできない『特別なこと』をしよう。
まゆが我慢できなくなった時は、いつでも言ってほしい」

「──────!
ごめんなさい……プロデューサーさんに、迷惑かけてばっかりで……。
でも、まゆ嬉しい……貴方に、そう言ってもらえて」

これは病。恋の病。治すことすら忘れた恋愛病理。
そうだ。おかしいのだろう。気持ち悪いのだろう。歪んでいるのだろう。だが、どれだけ非難を浴びてもこれだけは自信をもって全霊で言える。
───この愛はホンモノだ。
いくら拒絶されても構わない。だが、誰にも邪魔させない。彼女の想いを否定させやしない。

それが、まゆの為になると言うのであれば。
まゆが笑顔を見せ、幸せになってくれるのであれば。自分は喜んで、共に堕ちよう。

何もかも奪うまゆの温度を。
苦しいほどの愛を求めて、懐いて。

「……大丈夫だ。俺は一生、お前の側に居てやる」

「プロデュー……、サーさん…………」

二人きりの時間は終わる。明日からまた日常が始まる。世界へと繰り出さなければならない。
だけど、心配する必要はない。不安なことなど一つもない。
それでも自分達が生きる"世界"はここに在る。
二人の永遠は、ここにあるのだから。


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