42:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/24(土) 10:12:55.51 ID:WaUNN6Q5o
―― 夕暮れ時
真姫「み〜つけた」
凛「みつかったにゃ〜」
穂乃果「凛ちゃんで最後だね。じゃあ、最初に見つかった、うみちゃんの鬼!」
海未「それはいいですが、別の遊びにしませんか?」
花陽「飽きちゃった?」
海未「いえ、そういうわけでは……」
穂乃果「トラシカだよね、うみちゃん」
絵里「ウマでしょ」
真姫「とらうま?」
穂乃果「昔ね……今みたいにみんなでかくれんぼしてたんだけど……。
日が暮れるから最後にもう一回だけやって帰ろうってなったんだ……」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……話し方が怪談みたいだよっ」
穂乃果「あの時も、今みたいに、うみちゃんが鬼になってね……」
凛「ごくり……」
穂乃果「もうい〜かい〜? ま〜だだよ〜」
海未「……」
穂乃果「もうい〜かい〜? もうい〜よ〜」
真姫「……っ」
穂乃果「うみちゃんは閉じていた目を開いて……私たちを探し出した」
穂乃果「ここかな? いない。 ここだ! いない。 ここしかないはず。でもいない」
穂乃果「いない、いない、いない、いない。どこにもいない」
穂乃果「いないいない。だ〜れもいない」
穂乃果「みんな、私を置いて、帰っちゃったのかな? ひどいなぁ、かなしいな、さびしいなぁ」
穂乃果「そう、思って……。今みたいに暮れそうな夕陽をみつめたの」
花陽「……」
凛「……」
真姫「……っ」
海未「……」
穂乃果「そしたら、一つの影が立っていた」
穂乃果「ことりちゃんかな、ほのかちゃんかな。そう思ったうみちゃんは嬉しそうに声を上げるの」
穂乃果「み〜つけた〜!」
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