216:名無しNIPPER[saga sage]
2017/06/27(火) 12:44:19.47 ID:gtFhDy4Ho
「幼児化してるのは計算外だったけど……まぁいいか。ほら、これ飲んで」
穂乃果「むぐっ……!?」
「みんなも飲んだから、あなたも飲まなきゃ駄目よね」
穂乃果「ごくっ……ごく……っっ」
「真姫」
真姫「ほのかちゃんっ……ほのっちゃんっ」
「そうよ、ちゃんと見ててね」
穂乃果「や……いや……いや…だ……」
「今、あなたたちの――」
真姫「ほのかちゃんッ!」
「――物語が終わるから」
「ま……き……」
「ほのかちゃん!」
睡眠薬を無理に飲まされた穂乃果は薄れゆく意識の中で真姫を見る
穂乃果は心の中で強く強く願った。
真姫を助けて、と。
穂乃果の首にナイフを当てて彼女は確認する
真姫が穂乃果をちゃんと見ているのかどうか
「ァハハ」
彼女は嗤いながら涙を零した。
穂乃果から伝わる体温を感じたから。
それは人生で初めての温もりだったから。
だが、彼女は止まらない
8人と自分を殺して9つの犠牲を払うことで死んで失われた命の価値が高められると信じているのだから
彼女という異分子
それがこの事件の謎を深めていくことを彼女は計算していた
警察やマスコミが調べれば調べるほどに去年の犠牲になった学生の命
そして、高坂穂乃果を含めた8人の命の価値が高まると
そう信じているのだから
287Res/369.48 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20