94:名無しNIPPER[saga]
2017/06/23(金) 20:42:37.99 ID:9TDtueb30
――14時19分 『熱海城』(道路脇)
刑事「では現場検証のほうはよろしく……何かあれば、俺たちのほうも作業に入る」
鑑識「分かりました。では作業開始します」
早苗「……しくじったわ」
刑事「ええ、まさか2度目が起きてしまうとは……大変申し訳ない、こちらのほうで厳重に監視しておくべきでした」
早苗「それを言うなら油断してたアタシも同じ……いえ、過ぎた話はひとまず置いときましょう。ガイシャの遺留品ですけど、鑑識が纏めた後の物、少し確認してもいいですか?」
刑事「構いませんが……私のほうでも見ましたが、遺留品は財布と携帯電話、カメラ、パスケースくらいしか……他の荷物は旅館でしょうな」
早苗「それでいいわ。ユッコちゃん!」
裕子「は、はい!」
早苗「すみません鑑識さん、遺留品纏めた物、確認してもいいですか?」
鑑識「はい。刑事さんが見つけた物であればビニールに入れてそこのカゴに纏めていますので……」
早苗「このカゴね……」
裕子「……早苗さん、これですか」
早苗「ええ、藍子ちゃんのトイデジ。さっき刑事さんと話して、犯人がこれを故意に壊したどうか……」
裕子「藍子ちゃんが、犯人を写真に収めていたってことですか?」
早苗「ちょっと望み薄だけど、その可能性もあるわ……できる?」
裕子「……はい」グッ!
早苗「それじゃあお願い。ビニール越しだけど、この状態で触って頂戴」
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