21: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 23:46:53.65 ID:kYF3fd1y0
「プロデューサーさん! 凛ちゃんの仕事どうなってるんですか!?」
「え? まだ事務所にいるんですか?」
「さっきプロデューサーに待機って言われたよ?」
22: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 23:49:17.39 ID:kYF3fd1y0
あたふたするちひろさん。
混乱しているモバPさん。
指示が不透明で何をしていいのかわからないアイドルたち。
23: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/23(金) 23:54:41.14 ID:kYF3fd1y0
しばらくして。
まゆが事務所に着いた時間はちょうど一番ドタバタしていた時だったようです。
ちひろさんがスケジュールを見直して、アイドルたちを徐々にお仕事に誘導して行きました。
24: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:00:43.79 ID:tI5dYSFO0
車内での会話は全くありませんでした。
思い返してみれば、いつもまゆが話しかけてるんでしたね。
ぼーっとフロントガラスを見ていると、モバPさんの視線がちらつきます。
25: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:04:43.46 ID:tI5dYSFO0
「プロデューサーさんがですか?」
「あぁ……いや、なんか最近顔見せないなって」
「まゆ、プロデューサーさんにご迷惑をかけてたみたいだったので……」
26: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:06:55.61 ID:tI5dYSFO0
「違う違う! 取引先の人が結構年上なんだけど、なんか妙に好かれちゃったみたいで……」
「取引先の人?」
「そうそう、仕事の付き合いだよ。毎朝事務所に行きましょうか? ってさ。正直まゆに色々助けてもらってたからやんわり濁してたんだけど、LINEとか仕事用のメールにも連絡入れてくるし……」
27: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:17:55.28 ID:tI5dYSFO0
「そうですか」
胸の中に幸せな感情が広がります。
うふふ。やっぱりこの人はまゆがいないとダメダメなんですね。
28: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:21:46.99 ID:tI5dYSFO0
「……ん……いや、…………むぅ」
何か会話を切り出そうとしているみたいですが、歯切れが悪く言葉になってません。
自分よりも年下の女の子にお願いをするのにちょっと抵抗があるみたいです。
29: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:27:42.56 ID:tI5dYSFO0
しばらく迷っていましたが、ついに覚悟を決めたようです。
「……俺のために、その、また前みたいに頼めるか?」
この一週間でまゆが一番欲しかった言葉。
30: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:33:32.40 ID:tI5dYSFO0
ぴぴぴと無機質な電子音が鳴ります。
時刻は5:00。今日は月曜日。
しっかり身支度を整えて事務所へ向かいます。
31: ◆oeRx5YHce.[saga]
2017/06/24(土) 00:38:47.86 ID:tI5dYSFO0
お疲れちゃんです。
しっとりまゆで一本でした。
「まゆですよ」の五文字だけで可愛いまゆは本当にすごいと思います。
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