3: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2017/06/22(木) 21:35:22.77 ID:Tu9HjCgo0
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事務所での飲み会の後。住宅街のとあるアパートの駐車場へ、俺は自分の車を止める。
「ほら…家に着きましたよ、はぁとさん」
「うぇぇ〜い…」
さっきまでしていた寝息を遮るように、後部座席のはぁとさんに声をかける。
「…あ…ありがとう…」
「歩けますか?」
「あー…ちょっと肩貸して」
「はい」
後部座席のドアを開けて、はぁとさんへ手を伸ばす。今の酔いが回りまくった今の状態では階段もきついのだろう。
「大丈夫ですか?」
ゆっくりと、ゆっくりと佐藤さんの一歩一歩に合わせて自分も歩を進める。はぁとさんの部屋は二階の角部屋。そこまでにはぁとさんの酔いと眠気が覚めてきたみたいだ。またいつもの調子に戻る。
「プロデューサーどうだったよ、はぁとの飲みっぷりは!」
「毎回思うけどほんとやばいくらい飲みますよね」
「あれくらい楽勝だっての☆はぁとの肝臓なめんなよ☆」
「『肝臓なめんなよ』とかアイドルとしてダメな発言でしょ」
こういう軽いやりとりも、いつも通り。
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