【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/20(火) 20:38:46.80 ID:Uk8Ct2Aw0
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 まるで蛇に睨まれた蛙のように。

 身じろぎもできない五人の前まで悠々とした足取りでやって来ると、影は大げさなお辞儀をして見せた
 ――そう、まるで道化師やマジシャンがするような、仰々しい仕草のお辞儀をだ――

 そうしてひょいと顔だけを上げると、いやにきざったらしく喋り出す。

「見るに、苦労して手に入れたクラウンの使い方が分からないので困っている。……理由はそんなところだろう」

 影の慇懃無礼な物言いは、妙な馴れ馴れしさをも併せ持つ。
 その話し方はねちっこく、人の神経を逆なでするような実に不快なものだった。

 現に相対するナオたちには、影の言葉からこちらを見下し、嘲り、さらには馬鹿にしようとする感情しか読み取れない。


「まぁそれも、事情を知れば納得できる。なにせ肝心の巻き物がこの有様では……。
 いやはや実に愉快痛快。君たちに相応しい結末だとは思わんかね?」

 言って、影が少女たちに見せつけるように上げた手には先ほどミライが放り投げた写しの巻き物が。

「あ、あれ? さっきまではちゃんと持ってたのに」と首を傾げるミライの姿に、影がクックと肩を震わせた。


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