【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜
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6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/06/20(火) 20:29:54.49 ID:Uk8Ct2Aw0

「これで、さっきの汚名は挽回だね!」

 げに美しきは可憐な乙女の友情かな。

 敵の猛攻真っ只中に居るというに、まるで緊迫感の無いほわほわとした二人のやり取りを見ていたナオが
「こらぁっ! カナもミライもなにをお呑気してんねや!」と、手近な悪魔を小突きつつ怒鳴る。


「ひゃっ!」

「ご、ごめんなさ〜い!」


 そうして敵より怖いナオに叱られて、ミライたちが思わず謝った時だった。

 荒れ狂う嵐のような波状攻撃、猛烈苛烈な悪魔たちの動きが突然止まり、辺りに重苦しい雰囲気が漂い出す。

 ……まるでそれは、一筋の光すら届かない深海の底へと静かに沈んで行くような。

 吹き止まぬ吹雪に追い立てられた洞穴で、今にも消えそうな焚き火の明かりを「今にも消える、ほら消える」と
 目を離せないまま見つめ続ける、そんな気持ちにさせる空気。


 ただその場に居るだけで背筋は震え、踏みしめているハズの大地の感覚すら消えて行く。

 指先一つ自由に動かせない上に、息をすることすら躊躇わせるほどの圧倒的なプレッシャー。

 みるみる空も暗雲に覆われ、一陣の強い風が湖の上を撫で行くと、大きな波が心騒めかせるようにさざめき立ち……。

 そして今! 地平線を埋めるほどに集まっていた悪魔軍団の海を割り、こちらに近づく影が一つ。


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