92:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:11:24.16 ID:smyUCZOA0
◇―――――◇
千歌「どうなってるんだろう……」
帰宅するなり、机に頬をつける。
長い一日だった。
梨子ちゃんとコンクール会場で話していた。
梨子ちゃんがスクールアイドルを一緒にやってくれると言ってくれた。
強い眩暈を感じたのは入部届に触れた瞬間だった。
その後、教室を見た。
だんだん思い出してきた。あれは、たぶん夏の初めの思い出だ。
8月の盆踊りに向けて、準備をしていた時の。
でも、何を準備していたんだっけ……?
それに、梨子ちゃんは、あんなことを言っていたっけ。
どうしても晴れない記憶の靄を振り払う。
梨子ちゃんの言葉は、何か関係があるのかな。
ピアノを弾けなかった過去を悔やみ、それでも最後は前を向いていた、あの言葉は。
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