74:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:56:45.88 ID:smyUCZOA0
千歌「曜ちゃん……」
梨子「もう、まだ言ってるの? それは、私も曜ちゃんがいてくれたら心強いと思うけど……」
千歌「喧嘩、してないんだよね。私と曜ちゃん」
喧嘩はどうなったのかと聞いても、梨子ちゃんは目を丸くするだけだった。
私が経験したこと全部が、なかったことになっているかのようだった。
梨子「うん、千歌ちゃんが誘って、断られただけだったよ。結局、曜ちゃんは衣装だけ手伝ってくれるって」
千歌「それじゃあ……それじゃあ意味ないのに」
小さく呟くと、梨子ちゃんは困ったように眉を下げた。
梨子「曜ちゃんだって、ずっと迷ってたんだからね。でも、最後にはやっぱりお父さんとの約束がって」
千歌「お父さんとの約束……?」
梨子「ほら、世界一の飛び込み選手になるって」
千歌「……」
話を聞くに、ここでも曜ちゃんのお父さんはフェリーの船長ではないようだった。
曜ちゃんはスクールアイドル部には入らず、水泳部で泳ぎと飛び込みの練習を続けている。
戻ったのは、梨子ちゃんだけ。
梨子ちゃん以外は、戻っていない。
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