66:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:51:15.08 ID:smyUCZOA0
『千歌ちゃん』
どこからか声が聞こえた。
優しい、桜色の声が。
『ずっとずっと、思ってたんだ。もしあの時、ちゃんと弾けていたらって』
『もう少しだけ、強い私だったらって』
『でもね、弱いから気づけたことがある』
『弱いからこそ、分かち合えたものもある』
『そういうの、全部含めて私なんだって。千歌ちゃんに出会った今なら、Aqoursで過ごした今なら、そう言える気がするな』
千歌「梨子ちゃん……?」
だんだんと、ぼやけていく。
机や窓が、雲のように尾を引いて溶けていく。
最後には、梨子ちゃんの姿もさらりと溶けた。
329Res/260.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20