63:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:49:11.28 ID:smyUCZOA0
梨子「これ、どこから……?」
梨子「でも、入部届だもんね。千歌ちゃん、はい、これ」
梨子が不思議そうにそれを受け取り、差し出してくる。
綺麗な手につままれた長方形の紙は、それは、まるで―――
千歌「梨子ちゃん……ありがとう……」
端の方が淡く輝くそれに、ゆっくりと手を伸ばす。
千歌「うっ……っ…!」
梨子「ち、千歌ちゃん!?」
ぐらりと眩暈に襲われた。
視界が白く染まっていく。
梨子ちゃんの顔が見えなくなっていく。
あの夏の日。船の上。
あの時も、同じ眩暈を感じていた。
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