43:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:35:41.86 ID:smyUCZOA0
曜「バカ! バカ千歌ちゃん! あんなに一緒に練習したのに! パパにだって、たくさん泳ぎ方教えてもらったのに! こんなに真剣に話してるのに!!」
曜「もう知らない! 千歌ちゃんなんか梨子ちゃんとずっとアイドルやってればいいんだ!」
ぽろぽろと涙を流し、くるりと背を向けて、曜ちゃんは走って飛び出していった。
泣いているところはごまんと見てきたけれど、あんなに驚いた目は、傷ついた顔は初めてだった。
千歌「ぁ……曜、ちゃん、待って、待ってぇ!!」
追いかけようとして、足がもつれて転んでしまう。
千歌「曜ちゃん、曜ちゃんっ!!」
曜ちゃんの姿はすぐに見えなくなってしまう。
千歌「う、ぐっ……うぅ……うぅぅぅぅっ……」
よたよたと立ち上がり、じんじんと痺れる頬を押さえながら、下駄箱に寄りかかって泣いた。
梨子「お待たせ、千歌ちゃ――って、千歌ちゃん!? ど、どうしたの!?」
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