40:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 01:33:40.50 ID:smyUCZOA0
曜「調子が悪かったのはたまたまだよ。皆気にしてない。コーチだって、きっと言い過ぎたって思ってるよ」
私は競技用の正しいフォームなんて知らなかった。
もう一度行ったところでうまく泳げるとはどうしても思えない。
曜「それに、今日は後輩の子も来てくれたんだよ。津島善子ちゃんって言ってね。私、バスがたまたま一緒で。誘ったら見学に来てくれたんだ」
千歌「え、よ、善子ちゃんが……?」
曜「あれ、知り合いだった? おかしいなあ。善子ちゃん、そんなこと言ってなかったけど」
ここ数日で気づいていた。自分の周りの、何もかもが記憶と異なっている。
梨子ちゃんはピアノを弾き続けているし、私は水泳部だし。善子ちゃんもどうやら登校を続けているようだった。
学校だって、私の記憶とはかなり違っていた。
曜「ねえ、千歌ちゃん。水泳、嫌いになった……? それとも私のこと、嫌?」
千歌「ううん、そうじゃなくて、そうじゃないの!」
曜「だったら何なのっ!」
千歌「……っ…」
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