306:名無しNIPPER
2017/06/20(火) 04:58:29.94 ID:smyUCZOA0
あの日。あの盆踊りの日から始まった旅。
「過去を想う日」
そう言いながら踊った日だった。
『色んな条件が重なっちゃったんだ』
『まず、私――ううん、あなたたちは、船に乗った』
ギイギイ揺れる船の上を思い出す。
『手紙を送った。ランタンにして、たくさん、たくさん……。それが、道になった』
淡島はオレンジ色に包まれていた。柔らかい光だった。
私たちは、そのランタンに過去への手紙を書いた。
『思い浮かべた。もしもこうだったら……。過去を、想った』
もしもの夢。9人分の夢を、私は見てきた。
『そして何より、お盆だった。過去との橋が架かる日だった。道と、乗り物と、想いと……。全部揃えたあなたたちは、過去へ飛んだ』
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