260:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 04:17:10.63 ID:smyUCZOA0
鞠莉「……」
鞠莉「私が帰ってきた時、浦の星女学院はもうボロボロだったのよ」
鞠莉「ダイヤたちはまだ間に合うと思っていたようだけれど、無理だった」
曜「どうして……?」
鞠莉「……私のせいよ」
鞠莉「私が留学に行ったから、パパは向こうの学校にかかりきりだった。この学校のことが後回しになった」
鞠莉「せめて1年、1年でも私が在籍していれば、もう少し延ばせたかもしれないのに」
千歌「そう、だったんだ……」
鞠莉「帰って来てすぐに、2人のことを聞いたわ。怪我があって、厳しい状況だって」
鞠莉「廃校を止めるために他の手段も考えているって。それこそ、生徒会とかね」
鞠莉「だから、投資したの」
鞠莉「パパに頼み込んで、校舎の外装から、備品や、学校周辺の施設にまで」
千歌「だから……、だから『ここ』は……」
だから、学校は変わっていたんだ。
新しい机と椅子。見たことのない自動販売機。真っ白の塗装。
きっと細かいところはもっと変わっている。
鞠莉さんだったんだ。
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