226:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:49:26.91 ID:smyUCZOA0
善子「嬉しかった! 私のこと誘ってくれて、普通な私でも必要としてもらえてるんだと思えて、嬉しかった!」
善子「一緒にやりたいと思ったの! 花丸とだけじゃないわ、ルビィとも、千歌さんとも、スクールアイドル……っ!」
善子「なのに、千歌さんが誘ったのは『私』じゃない! 花丸が書いているのは『私』じゃない!」
善子「私はキラキラしたアイドルでも、堕天使ヨハネでもない!」
善子「皆が想う私なんて、もうどこにもいないのよっ!」
善子「なのに……っ、なのに…っ――」
善子「千歌さんになんか、会わなければよかったっ! あんな小説、読まなければ――……っ!」
そこまで善子ちゃんが言いかけた時だった。
どさりと、何かが落ちる音がした。
花丸「――善子、ちゃん」
善子「ぁ……」
振り返ると、スクールバッグを落として立ち尽くす花丸ちゃんがいた。
隣でルビィちゃんがおろおろしている。
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