222:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:46:27.30 ID:smyUCZOA0
善子「だから、教えてほしい。千歌さんは、どうして私に声を掛けたのか」
まっすぐな視線を受け止めきれずに、下を向く。
どうして、こんなに苦しいのだろう。
私は信じて前に進むだけなのに。
「梨子ちゃん」の寂しそうな顔が、「曜ちゃん」の絞り出した声が、「ダイヤさん」の震える瞼が、「ルビィちゃん」の零した涙がよみがえってきた。
千歌「……どうしても?」
善子「どうしても」
千歌「善子ちゃんには、信じられないかも」
善子「信じるわ」
千歌「……」
善子「お願い、千歌さん」
縋りつくような善子ちゃんの声に、私は目を閉じた。
あのね、善子ちゃん、私ね―――
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