183:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 03:17:43.97 ID:smyUCZOA0
ぽつぽつと語るルビィちゃんの言葉を、ダイヤさんはじっと目を閉じて聞いていた。
ルビィ「Aqoursをもう一度やりたいのは自分なのに、それをルビィに押しつけちゃってたこと」
ルビィ「お姉ちゃんに、もう一度好きなことをしてほしかった。それで、ルビィも一緒に踊れたらって思ってた」
ルビィ「一緒に踊りましょうって、またそうやって誘ってくれるまで待とうと思ったの。それが、ルビィの精一杯の意地だったんだ」
ダイヤ「そう、だったのですね……。わたくしの、わたくしの後悔は、もしもという夢は、全て……」
呆然と、けれど納得したように、ダイヤさんは呟いた。
ルビィ「どうしたら本心を話してくれるんだろう。ルビィが頼りないのがダメなのかな。そう思って、だから――」
ダイヤ「確か、ルビィが急に家のことに積極的になったのは……」
ルビィ「うん……。髪も伸ばして、お弁当も作って、お洗濯も、お皿洗いも、習い事も、全部やったけど、お姉ちゃんは本心を話してくれなくて」
ダイヤ「わたくしも、同じでしたわ。どうしたらルビィは本心を見せてくれるのだろうと思っていました」
ダイヤ「あなたは家事をこなして、やりたくもない習い事もまた始めて。それなのに夜な夜な雑誌を広げて」
ダイヤ「普段厳しくしすぎたのかと思いました。不思議な夢も見ました。毎日ルビィにスクールアイドルの話を振りました」
ダイヤ「それでもルビィは本心を話してくれませんでした」
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