117:名無しNIPPER[saga]
2017/06/20(火) 02:30:55.40 ID:smyUCZOA0
『千歌ちゃん』
声が響いた。
強くて優しい、波のような声が。
『たまにね、思うんだ。もし、パパが家にいたらどうだったんだろうって』
『毎日お話して、ご飯をつくってもらって。たまには喧嘩して。そんな日々が過ごせたらって』
『でもね、船長は、パパの夢だったんだ』
『叶えたい、夢だったんだ』
『夢を叶えて頑張ってるパパのこと、本当は自慢に思ってるんだ。だから、寂しくても大丈夫』
『私は千歌ちゃんと、大好きな仲間たちと、話しきれないくらいの思い出をつくって、待ってるよ』
じっと紙を見つめる曜ちゃんが、さらりと溶けた。
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