74: ◆abNixJDlCk[sage saga]
2017/06/23(金) 22:53:26.09 ID:Kso5I1/I0
「………っ!卑王鉄槌(ヴォーティガーン)!」
来た!
痺れを切らしたセイバーが、宝具の力の一部を解放して剣を振るう。
大きな魔力の込められた最初の切り上げを大きく回避することでそのまま距離を取る。
「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め! 」
「ここ……ガンド!」
ぐだ子の放った呪いの塊 フィンの一撃がセイバーの剣を捉える。
呪いは剣に潜り込み、宝具として放つはずだった魔力が機能不全を起こし。
平たく言えば、宝具が暴発した。
「っぐあ!?」
予期しなかった宝具の暴発。
それは、こちらのアタッカーの一人が確実に宝具を当てるだけの時間を稼ぐには十分だった。
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───
倒壊するは 『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!」
キャスターの召喚した炎の巨人が、その拳を振るう。
宝具の暴発により怯んでいるセイバーに、それを避ける手段は無く………
巨大な拳を叩きつけられ、辺りに砂煙が舞った。
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