53: ◆abNixJDlCk[saga]
2017/06/21(水) 22:35:01.34 ID:LyP9doU10
キャスターの説明に、突如別の男の声が割り込む。
もちろん俺ではないし、立香やロマニでもない。
「アーチャーのサーヴァント……!」
「おう、言ってるそばから信奉者の登場だ。相変わらず聖剣使いを護ってんのか?」
どうやらキャスターの知り合いのようだ。
まぁこれならそっちの相手は任せても良いだろう。
それよりも確認しておきたい事があるんだが……
「おいマシュ、アーサー王ってのについて簡単に教えてくれねぇか?」
「え、あ、はい。」
少しばかりぼんやりしていたマシュに質問を投げかける。
「中世の歴史書やロマンスでは、アーサー王は6世紀初めにローマン・ケルトのブリトン人を率いてサクソン人の侵攻を撃退した人物とされます。
一般にアーサー王物語として知られるものはそのほとんどが民間伝承や創作によるものであり………」
「簡潔に頼む。」
「………凄い剣や槍を有する騎士王です。
赤い竜の伝承と重なることもあるので、英霊として召喚されたら竜の因子を持っているかもしれませんね。」
「オーケー、相性が良いのは理解した。」
ようするに、俺から見て相性が良い騎士の王をぶっ倒せば解決するって事だな。
「オイ、なにぼさっとしてんだお嬢ちゃん。
相手はアーチャーだ。アンタの盾がなきゃ、オレはまともに詠唱できねえんだが。」
「あ、はい!すみません!」
俺に説明をしてたせいで怒られちまったか、悪いことしたな。
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