2: ◆943Wavjp.E[saga]
2017/06/19(月) 01:52:09.77 ID:lbOJ6/9Co
いつもの通学路。ふと見上げると、いつものように黄色い空が見える。
いくつもの五角形によって作り出された黄色い空。幾何学模様という奴だ。
これはかなり昔に、勇者ロイゼって人が仲間達と作った結界らしい。
この結界のおかげで、魔物達がこの世界には現れなくなった、とは言われているけれど、正直なところ実感が湧かない。
魔物なんて生まれてこの方見たことないし、クラスメイトのワールド君の方がよっぽど魔物っぽい。
そんなことを考えながら校門をくぐると、一人の女の子が見える。
彼女はホムミ。いつも不思議な格好で、縫い物をしてる子。ぬいぐるみを作るのが得意で、私の友達だ。
ホムミ「凛〜、おはよ〜!」
……不思議なのは、話し方もだ。どこか独特である。
凛「おはよ、ホムミ」
私の名前は赤木凛。至って普通の女子高校生だ。
私にはお姉ちゃんがいるんだけど……いや、その話はいいか。
ホムミ「おはよ〜。あのね、今日はウサギさんを作ってみたんだよぉ〜」
凛「どれど……うわっ、すごい……」
生地のデザインはバラバラ、縫い糸が見えてしまっているのに、それすらもデザインに組み込んでいる。
ホムミ「頑張ったんだよぉ〜?」
何をどう考えればこんなものを作れるのか。私には理解できない世界だ。
ホムミ「そうだ、そろそろ教室行こうよ〜、今日は転校生が来るんだってぇ〜」
凛「転校生?」
……何がとは言わないけど、ベタだなー。
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