92: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 22:42:32.77 ID:5UUNa7QZ0
事務所に着くと、みうみうの姿があった。
ソファーに座っていたみうみうは、入ってきた私を見るや否や、うさぎの如く勢いで私に駆け寄ってきた。
「未央ちゃーん!」
なりふり構わず飛びついてきたみうみうを私は受け止めた。体勢を崩し、危うく尻もちをつくところだった。
「ちょっとみうみう?!」
びっくりして心臓が鳴っていたが、そんなことはおかまないなし。
「やったね、未央ちゃん!」
みうみうが両肩に手を置いたまま、体を離す。正面に実った笑顔を前にして、注意する気なんて吹き飛んでしまった。
「うん。本当に良かったよ」
「ねっ!」
みうみうがまた私に抱きついた。今度は私も抱きつき返して、意味もなくくるくる回ったりした。
部屋にくみちーも入ってきた。
「なに回ってるの、二人とも」
「喜びのダンスだよ!」
「ダンスだったの、これ?」
いつのまにか私も修練していたらしい。
「サンセットノスタルジーのお祝いのダンス。そう、サンセットダンスでだんす!」
「みうみう、変な語尾で誤魔化してない?」
と、私。
「うっ」
「そうね。もう一声よ美羽」
と、くみちー。
「えっ」
「そうそう、もう一回もう一回」
「うんうん」
煽ったのは二人。
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