81: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 22:02:16.02 ID:5UUNa7QZ0
くみちーとプロデューサーは仲直りをしたらしい。
くみちーはそう言っていたし、事務所内でもくみちーがプロデューサーと話しているのを何度か見かけていた。二人とも、柔らかく笑いあっていた。
サンノスの企画の件を、くみちーは合間をぬって手伝っているらしい。
みうみうも同様だ。
私も一度だけ、レッスンの合間に顔を覗かせたことがあった。
部屋に入ると、ちょうどプロデューサーがパソコンと睨めっこをしていた。
プロデューサーの横では、みうみうも画面を見て首をひねっていた。
「あ、未央ちゃん」
みうみうはパッと顔をあげた。
「プロデューサーの邪魔しちゃダメだぞー、みうみう」
「邪魔じゃないって。口を挟みにきたの!」
人によっては邪魔だと思う類の奴だ。
でもプロデューサーにとってはそうでもないらしい。
「未央も見るか?」
「いいの?」
「お前もサンノスだろ」
私はまわり込んで、パソコンの画面を見る。説明文とともに、いくつかの衣装のラフイラストが乗っていた。
「へえ、衣装を変えるの?」
「ああ。久美子と撮った動画あったろ、あれで思いついたんだ。あえてイメージをがらっと変えるのもありかなって。それで、知り合いのデザイナーに頭下げて、急ぎでいくつか描いてもらったんだ」
プロデューサーからマウスを譲ってもらい、画面をスクロールしていく。
お姫様風のものもあれば、かつてのサンノスの衣装みたいにタイトでセクシーなのもある。
さらに、それらの複数のカラーバリエーションが乗っていた。
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