本田未央「Re:サンセットノスタルジー」
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19: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 20:14:38.25 ID:5UUNa7QZ0





 あーちゃんの仕事の時間に合わせて、私達は夕方頃に部屋を出た。

 大きな窓から差し込む輝きが、廊下をみかん色に染めていた。

 日は長くなり始めていたけど、まだ短い。


「新しい企画かあ」


 あーちゃんは紙を手に持ったまま、廊下を歩いていた。


「こういうの、ちょっと面白そう」

「あーちゃん、なにかやってみたいこととかあるの?」

「うーん。そうだねえ」


 視線を宙に彷徨わせたまま、少し歩みが遅くなる。私達はその速さに自然と揃えた。

 どんな相手の名前が出るのか、興味深く待ってたけど。


「決まってることで、今の私は精一杯かな」


 あーちゃんは微笑みながら、小さく首を振った。

 謙遜でも遠慮でもなく、きっと本音だろう。

 ライブでやるのはポジパだけじゃない。ソロの曲や全体曲など、それぞれで色々と決まっている。

 私だって、ポジパより先にニュージェネが決まっていた。

 そして、ライブだけに集中する訳にもいかない。普段の仕事だってこなさなければならないのだから。


「二人と違って、ちょっと体力も自信がないしね」

「そんなことはありませんよ! 足りないなら頑張ればよいですから!」


 そう言った茜ちんに、あーちゃんは素直に頷いた。


「うん。だからその頑張りを、ポジパの舞台に向けたいと思ってさ」

「なるほど。それならそれでも良いと思います! 頑張り方は様々ですからね!」


 二人のまっすぐ過ぎる会話に、私もつい笑ってしまう。


「茜ちんはなにかあるの?」

「私ですか? 今は特にありません!」

「ないんかーい!」

「ふふっ、茜ちゃんらしい」


 優しく微笑んだあーちゃんの視線が、私に向けられた。


「未央ちゃんは?」







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