140: ◆saguDXyqCw
2017/06/19(月) 00:34:36.83 ID:0mGdZrJv0
どこまでも、自分はわがままだ。我ながら少し呆れてしまう。
「頑張ってくださいね! 私も応援してます、ボンバーですよ!」
茜ちんは両手でぎゅっと握りこぶしを作った。
「ありがとう、茜ちん」
それから、改めてあーちゃんに頷いた。
「いってくるよ」
あーちゃんも頷き返す。その顔に、僅かな寂しさが浮かんだように見えた。
私は足早に控室に戻っていく。すぐに着替えを済まさなければ。
「未央ちゃん!」
叫んだあーちゃんに、私は振り返った。
あーちゃんは、精一杯に大きく腕を突き出して。
「ふぁい、ふぁい、ふぁい、ふぁい、ふぁい、ふぁい!!」
大声で、私を後押ししてくれた。
回りのスタッフや横の茜ちんの視線に気づいたのか、あーちゃんの顔が真っ赤になった。
それはズルイよ。
私もなんだか顔が赤くなって、それから笑顔が顔に広がって。
拳を大きく上げて返した。
165Res/216.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20