100: ◆saguDXyqCw
2017/06/18(日) 23:01:32.05 ID:5UUNa7QZ0
あるレッスンの帰りだった。
その日はニュージェネの二人とのレッスンだった。帰りに三人でいつもいくファミレスに寄った。
ドリンクバーを頼んで、とりとめのない話をしていた。
私はコーラ、他の二人は紅茶とオレンジジュースをとってきた。
しぶりんのお店に、この前は相葉ちゃんが来たらしい。しまむーは美穂ちゃんと響子ちゃんとお茶にいったという。そこで食べたチョコケーキが美味しくて、だから今度行こうと言って――
「未央ちゃん?」
突然名前を呼ばれて、私は顔をあげた。
向かいからしまむーとしぶりんが私の顔を覗いていた。
「えっと、どうしたのしまむー?」
「なんだか未央ちゃん、変ですよ?」
「そんなことないよ。私はいつもどおりの未央ちゃんだよ」
「キャハ」なんて言いながら、私は首をくいっと傾げた。
しかししぶりんは笑わなかった。
「誤魔化しても駄目だよ。未央、ボーっとしてる」
「いやいや、そんなことないって。ねえ」
しまむーに同意を求めたけど、心配そうな表情を浮かべるだけだった。
「ちょっと気張り過ぎじゃない? 今日だって私たちとのダンスレッスンの前に、ボイトレもやったんでしょ」
「うえ……なんで知ってるの?」
「加蓮から聞いたの。一緒に受けてたでしょ」
「あはは……まあ」
「ええ? 昨日も学校の後にレッスン、受けたって言ってませんでした?」
びっくりしたようにしまむーが言う。
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