秋雲「もう一度だけ子供に戻らせて」
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51: ◆DRWAQA1PyQ[sage saga]
2017/08/04(金) 18:48:18.01 ID:6Gh23rY10
秋雲「……姉ちゃんが冗談で『姉ちゃんと風雲で、片方としか居られないなら、どっちを選ぶ?』って聞いてきて。

   ……風雲? 顔が青くなってるけど」

風雲「続けて、お願い」

秋雲「う、うん。正直、姉ちゃんを選ぶしかなかったと思った。せめて一緒に居るなら一番好きな人が良いし、

   姉ちゃんより好きって言える人も思い浮かばなかったんだ。――って風雲、ほんとにやばくない?」

風雲「大丈夫だから、続けて」

秋雲「どう見ても無理だって。息も荒れてるじゃん。落ち着いてからでも話すから、今日は」

風雲「いいから! お願い。最後まで教えて」

秋雲「わかった。続けるね……その後に姉ちゃんが『好きな人ってのは、触れ合いたいって思う人なの』って言ったんだ」

風雲「あぁ……そうなの」

秋雲「急にさ、風雲のことが思い浮かんだ。予行演習って言ったときのあれを思い出したんだ。

   そしたら風雲一緒に居られないことが、嫌で嫌で堪らなくなってきたんだ。

   だから、『わたしは風雲と居たい』って言っちゃったんだ。

   それで姉ちゃん怒っちゃったみたいで、部屋追い出されたの」

風雲「私よりって……なに言ってるのよ。すごく会いたかったお姉さんなんでしょ? それなのに」

秋雲「うん。姉ちゃんとはまだまだ話していたいよ。でも、それ以上に風雲と居られないのが嫌だったんだ」

風雲「ばか、ばか、ばか。別に陽炎さんだって言っときなさいよ。そもそも冗談なんでしょ? なら」

秋雲「それでも。冗談でも、風雲と会えなくなるなんて言いたくなかった」

風雲「……」

秋雲「ははっ、わたしってほんと馬鹿だね」

風雲「……」

秋雲「風雲?」


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