千歌「カタストロフィ…か」
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188: ◆ddl1yAxPyU[saga]
2017/07/30(日) 02:16:49.33 ID:kzjjcNWL0


果南(何で…何でこんなに怖いの!? 即死級の攻撃をしてくる星人とは何度も戦ってきたじゃん!)


『――分かってるくせに』


果南(!!?)


『私は最初から怖くて怖くて堪らなかった。誰よりも部屋から解放されたいと願っていた』

『他の人より体力や運動神経がいい私は、すぐに戦闘慣れして他の仲間から尊敬されるようになった』

『“果南ちゃんがいれば大丈夫”“果南ちゃんならどんな星人も倒せる” みんなにそう言われるのが心地よかった』

『そして、自分は誰よりも強いと思い込むことで折り合いをつけていたんだ』


果南(…違う)


『部屋の仕組みも一役買っていたよね。多少無理をしても生き残れば再起不能の大ケガをしても大丈夫だし、仮に死んでも頼れる仲間に再生して貰えるんだから』

『でも、今違う。ケガは治らないし死んだら終わりだもんね』

『だから街の人を救うこの作戦だって本当は参加したくなかった。自分の知らない赤の他人なんてどうでもいい』

『でも、他の仲間はそうじゃ無かった。みんながやるから仕方なく参加したんだよね』


果南(違う! 私は……)


『やっぱり自分の命が一番大切なんだよ。本音を言えば鞠莉やダイヤ、仲間がどうなったって構わない。自分が助かればそれでいい』

『それなのに無理してこんな危険な敵を一人で相手をする選択をした。本当に馬鹿だよね』


果南(うるさい!! そんな事思ってない!!!)


『間違えじゃないでしょ? 私はあなたの“心の声”なんだもの』


果南(っ!!?)


『でもいいの? 戦闘中に自問自答なんかしてさ。隙だらけなんじゃない?』




――ポキッ




果南「――――は?」



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