P「アイドルマスターと」あやめ「シンデレラガール」
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56: ◆LwyZOMDa4U[saga]
2017/06/22(木) 21:04:27.28 ID:JLR/ITJ50
あやめ「申し訳ありません!わたくしのせいで...」


P「...いや、あやめのせいじゃないさ。落ち込むな」


俺は時計をみる。...13時まではあと20分ほどか...くそっ、あの様子だと、まさか仕事すっぽかす気じゃねぇだろうな...!?


P「探しましょう、CoPさん!」


と俺がCoPさんの方に向き直ると、彼は顔面蒼白となっていた。


P「...CoPさん!大丈夫ですか!?」


CoP「...!あ、ああ、大丈夫だ、すまない」


そう言ってCoPさんはチョコを口へと放り込んだ。
...そんなに動揺しているのか。
その後、あやめは先に収録現場へ戻ってもらい、俺とCoPさんで二手に分かれて橘さんを探すことにした。
俺は走った。こんな事であやめの初仕事を台無しにするわけにはいかない。
...ああ、苛つくな、こんなに苛つくのは滅多に無いぞ。

...まるで、俺を見ているかのようだ。
俺の中にはまだあのチリチリとした感覚が広がっていた。


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俺たちが橘さんを探し始め、十分ほどの時間が経とうとしていた。


P「...見つけた」


橘さんは先ほどのベンチに座っていた。どうやらすれ違いだったらしい。
俺は急いで駆け寄る。
こちらへ向かってくる足音を察したのか橘さんは嬉しそうにこちらに顔を向けるが、
俺を視認した途端、その笑みは失せた。


P「...橘さん」


俺はなるべく平静を保った声色で橘さんに話しかけた。


ありす「...Pさんですか」


P「...もうすぐ、収録だよ」


俺の冷たい声に橘さんの表情が一瞬強張る。


ありす「はい、わかっています」


さっきと変わらない態度でそう言い放つ橘さんに俺は苛ついていた。
だが、橘さんの顔を見ると、その顔はとても不安げだった。いや、後悔、焦燥、失望...
様々な感情が織り交ざったとても複雑な表情をしていた。
その時、俺は中学時代の頃を思い出す。
あの時の俺もあやめから逃げ、その後悔や逃げたことによる日常の変化への不安、そして、何よりも寂しかった。

...今はそうではないと言えるのか?


P(...今はそんなことを考えている場合じゃないな)


もう俺の中から苛立ちは消え去っていた。


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